監督:トム・リン(林書宇)

director1976生まれ。映画監督。世新大学で映画を学んだ後にカリフォルニア芸術大学院に留学。鄭文堂(チェン・ウェンタン)や蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)の助監督をつとめながら短編映画を製作、2005年の短編映画『海岸巡視兵(原題:海巡尖兵)』で国内の映画賞を数々受賞した。2008年初の長編映画『九月に降る風(原題:九降風)』は台北電影賞の審査員特別賞、金馬賞ではオリジナル脚本賞を受賞、日本でも東京国際映画祭で上映された後に一般公開。2011年には台湾の人気絵本作家ジミーの『星空』を映画化し、高い評価を受けた。2016年の『百日告別』は自身の喪失と再生の経験をもとに脚本を書いたももので、2015年の台北電影節のクロージング作品として上映され、金馬奨ではオリジナル脚本賞にノミネートされた。

 

原作:ジミー・リャオ(幾米)

1958年、台湾宜蘭生まれ。絵本作家。1998年に白血病を患ったことをきっかけに、絵本の創作を始める。1999年に刊行された『君のいる場所』が大ベストセラーとなり、台湾で大人の絵本ブームを巻き起こし、これまでに50を超える作品を発表。15ヶ国以上で翻訳出版されている。

邦訳に『星空』『幸せのきっぷ Kiss& Goodbye』『君といたとき、いないとき』『地下鉄』など。香港での映画化作品は『ターン・レフト、ターン・ライト(原題:向左走.向右走)』、『地下鉄(原題:地下鐵)』『恋の風景(原題:戀之風景)』。『ターン・レフト~』と『地下鉄』は共にテレビドラマ化され、音楽劇として香港と台湾で何度も舞台化されている。台湾での最新刊は『忽遠忽近』(2016年)。

 

エグゼクティブ・プロデューサー:チェン・グォフー(陳國富)

1958年生まれ。監督、プロデューサー。評論家から1989年に『國中女生』で監督デビュー。『宝島:トレジャー・アイランド(原題:只要為你活一天)』(1993年)は日本でも公開、『徵婚啟事』(1998年)はカンヌ国際映画祭で公表でアジアだけでなく欧米にも配給が決まった。

2001年から映画の市場開発に乗り出し、『ダブルビジョン(原題:雙瞳』(2002年)はアメリカとの合作で大成功を収め、国際的なプロデューサーとして評価を受ける。これによりコロンビア映画のアジア総責任者をつとめ、映画産業に力を入れ出した中国の動向を素早く読み、製作会社の華誼兄弟のトップ・エグゼクティブ・プロデューサーに就任。国際市場の開拓の一方で中華圏の新人監督の発掘や育成にも力を注ぎ、中国語映画界で最も影響力を持つ人物と言われる。

 

撮影:ジェイク・ポロック(Jake Pollock)

1975年、アメリカ生まれ。インディーズ映画のカメラマンとして活動していたが、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)や楊德昌(エドワード・ヤン)、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)の台湾映画に興味を持ち2002年にニューヨークから台湾に移住。

林書宇(トム・リン)、鄭有傑(チェン・ヨウジエ)、何蔚庭(ホー・ウェイティン)ら新鋭監督たちの作品に参加し、2006年の台北電影賞ではその独特の風格が評価され審査員特別賞を受賞。以後『風聲』(2009年/中国)、『(原題:艋舺)』(2010年)、『捜査官X(原題:武俠)』(2011年/中国・香港)、『GF*BF(原題:女朋友。男朋友)』(2012年)、『七月與安生』(2016年/中国・香港)などを手がける。